俺は深呼吸して、キーを差し込んだ。 ♪ ~ ♪ ~ ♪ ~ ドアロックが解除され、ゆっくりとドアを開けた。 部屋に入ったが杏花の気配がない。 ドアが開いた音に気が付かないのか? 俺は耳を澄ましてみると―――、 ジャ―――ゴボッゴボッ―――― ……ん? ………浴室か? 何やら浴室の方から水音がする。 俺は静かに浴室へ。 すると―――、 杏花はドレス姿で風呂準備をしながら 浴室や洗面室を隈なく見ていた。