俺の指先は杏花を優しく撫でて、 今の…この時を…… 惜しむかのように………。 「かな……め?」 杏花は甘い艶声で俺の名を呼ぶ。 それは、とても愛おしむように。 そして、 俺は杏花の耳元で優しく囁く。 「愛してるよ……杏花」 お互いがお互いを どこまでも深く 求め合うかのように……。