俺は昼近くに目を覚ました。 杏花はすでに起きていたようで、 俺の寝顔をずっと眺めていたらしい。 杏花は微笑みながら、俺の髪を触り始めた。 「ん?どうした?」 「要の髪……柔らかい……」 「そうかぁ?杏花の方が柔らかいよ?」 俺は杏花の髪を指で梳いた。 「要、ギューして?」 「ん?」 「ね?……お願い」 杏花は俺に抱きつき上目遣いで……。 フッ、そんな顔されたらギューだけじゃ治まらねぇだろ。