私はワケが分からず、目を凝らして会社名を見た。 “一条コーポレーション” 一条って言ったら、大財閥の一条!? 私はさらに目を凝らして住所を見た。 やっぱり!! あの“一条”だ!! 住所は都心の超高層ビルが立ち並ぶ、有名な場所が書かれていた。 「これって……どういう……?」 私は、手にした名刺と目の前の男の人の顔を交互に、何度も見返した。