帰りの途中も単語カードをパラパラ捲りながら帰っていると、クラスの奴らと七島たちと鉢合わせした


「倉沢意外に頑張るよなー」

「まぁ…努力家やからちゃう?」

「佐々木から見ても思う?」

「まぁな…」

「けど佐々木の印象が変わったのは倉沢やな」

そこでやっと自分の名前を呼ばれたのに気が付いて振り返った

「俺が何?」

「なんで佐々木と仲良くなったんかな?って」

あぁ…そんな事かー…と記憶を辿っていくとお互いの口からでたのは

「………傘か」

「傘やな」

あの時のことを思い出しふっと笑いがこみ上げた