パッと口の中に放り込んだチョコは思ったより甘くはなかったが、やはり喉に引っかかる感じがする

「ありがとうな」

「さぁー続きすんぞー」

「鬼っ!!」


カリカリとシャーペンを走らせながら
時には頭を抱えて悩んだり佐々木に聞いてみたり

「終わったーっ!!」

シャーペンを手から離し伸びをした
やっぱり静かな場所で勉強するのが一番良いのだろうか
集中力がいつもより持ったのは確かだった

「……んじゃ、帰るか」

荷物を持って佐々木が立ち上がったから、慌てて荷物を鞄に放り込み佐々木を追いかけた