隣の席


「お参りっ!!お参りっ!!」

「あんまり走ると転けるよー」
「へぃ…のぶぁっ!?」

ズシャァー…と畑が雪で滑って転倒した

「大丈夫かぁ?あいつ…」

パタパタと佐々木が前方を走っていく

「喧嘩でもしたの?」

「……いや、別に。」

「じゃあ佐々木がへそ曲げてるんだ…」

「いや、俺の問題やから…」

七島は気にしんでええよ?と頭を触った

「俺の問題ねぇ…?

解決出来なきゃ意味ないじゃん……」

ポツリと七島が零した言葉に俺はつい、あぁそうか…と思ってしまった