気分が沈みかけたとき
プールの入口から間延びした声がする

「くーらーさーわー。」
「んー……」

ダルそうに振り返ればそこには
佐々木がいた

「…なにぃな」
「お前の見張り役や」
「…見張り付けんでもちゃんとするわ」
「ちなみにこれちゃんとしたら単位くれるって」
「………ふーん…ってマジでっ!?」
「おん
お前にとっては美味しいんちゃん?」