隣の席




「卒業生代表答辞、倉沢幸成」

「はい」

みんなの注目が集まる中舞台に足を向ける

片手には佐々木と書いた答辞

あぁ…もっとみんなと居りたかったなぁ
出てくるのは過ぎし日の俺ら



「……堅苦しいのは俺じゃねぇよな」

少し口角をあげながら読み上げようとした


「皆さんっ!!今までありがとうございましたっ!!」

ざわっ!!

教師陣が唖然とした顔で俺を見ている