「ちょ…っ!!お前ら落ち着けっ!!」

「そうそう。畑の言う通り、二人とも落ち着き」

ポンポンと七島が俺らの肩を叩く

「……下らんとか言うなっ。俺は、お前らの事で悩んでんのにっ!!」

「はっ?俺らの事?」

「………っ…夏輝ちゃん今日から海外行くねんて」

「で?」

「でってっ!!…俺はお前らと一緒に居たいけど夏輝ちゃんにも会いに行きたい。」

「そんなん行きゃ良いやん」

「空港まで何時間かかる思てんのっ!?」

「ぇ……家行けば良くない?」

「ぁ………」

「今すぐ行け阿呆っ!!」

ドンッ!!と背中を押される

「彼女さんによろしくなっ!!」

「…………っ~!!おうっ!!」


チャリのペダルに力を入れて学校をでた
ペダルはいつもよりも軽かった