「倉沢ーっ!!お前大丈夫かっ!?」

「おぅっ!!生きてるでっ!」

グッと親指を突き出せば佐々木が俺の指を掴む

「なっ、なんやねんっ!?」

「正直に話せよ、お前は何を隠してる?」

「何もかくしでっ!?いだだだだだだだっ!?
折れるっ!!指折れるっ!!」

「正直に話すか?」

「嫌やっ!!あだだだだっ!!あかんってっ!?」

ばっ!!と指を振り切れば佐々木に胸ぐらを掴まれた

「いい加減にせぇよっ!!正直に話せやっ!!」

「お前だって言わんやんけっ!!」

「どうせ下らん事で悩んでねやろっ!!」

「な……っ!?」

下らん?こんなに悩んでんのに?
佐々木からしたら下らん?

「ふざけんなぁーっ!!
人が一生懸命悩んどんのにっ!!お前はっ、おまえはっ!!」

気がつけばボロボロ涙がでていた