「きっつ…」

ケホリと咳を零し先刻の事を思い出しにやける

「好きなんだよなぁ…」

惚れた弱みというかきっと夏樹ちゃんに俺は甘い

「…っ!
……佐々木ー」

少し手前を歩く巨体に気が付いた

「おはよー」

「おう」

佐々木に駆け寄りながら声をかけると
イヤホンを外しながら返事が返ってきた

「寒いな」

「風邪か?」

「ちょい」

俺の体調はあまり良くないでも…さらに負担をかけることが有るなんて俺は思わなかった

いや、思えなかったんだ……