深夜のコンビニなぜか、渡辺と明菜が二人で店員をしている。


ドアが開きゆっくり背の高すぎる人間が入って来る。



「金を出せ!!」



「お~田中久しぶり。しかし、お前いくら何でもその背の高さは、めちゃめちゃだよ。

二メートルはあるぜ。」



「馬鹿野郎~!田中じゃないよ!」



「だって声田中さんだしまたそれにわざわざパンツ被って来なくてもいいのに。」



「違うって田中じゃないよ。外国人だよ。」



「外国人にしちゃ足だけ長すぎるしフラフラしてるぜ。」



「二メートル以上ありそうだよ。田中さんシークレットブーツにも無理があるわよ。」



「馬鹿野郎!セームシュルトだってチェホンマンだって二メートル以上あるじゃないか。」



「まぁいいよ。
田中お前がいつか来るだろうって待ってたよ。」



「田中じゃないけど、なぜ、待ってたんだ?」



「実はな、俺は、今度、いつハリウッド映画に出る事になったんだよ。」



「ハリウッド映画!?耳毛男優だったくせに。」



「ほら、耳毛男優だって知ってるわ。やっぱり田中さんだ。」



「違うよ。アダルトビデオで観たから知ってんだよ。」



「まぁ聞けよ。俺が出てたアダルトビデオをたまたまジョージタランティーノが観たらしいんだよ。
それで今度の新作、スターウィーズヨーダの逆襲のヨーダの師匠役で出てくれって事務所にオファーが来たんだよ。

これも最初に田中が俺を止めてくれたおかげなんだよ。」



「スターウィーズ!?あの超大ヒット作の続編か?」



「そうだよ。俺の、耳毛と怪演が認められたらしいよ。

ほとんど特殊メイクもしないらしいよ。
いよいよ、信じられない事に世界のワタナベになっちゃうよ。

渡辺兼なんか目じゃないよ。
世界のナベサダどころじゃない俺は、亡くなった松田優作以来の狂気の演技をしてやるつもりだよ。」