散らばったノートの中、青い一冊の表紙には………。 ―――――“梨華専用ノート!” 黒のマッキーで、そう書かれていたんだ。 「…え?これ、誰が…」 乃亜が不思議そうに、ノートを手に取り呟いた。 パラパラとページを捲り、目を見開いて行く。 「…すごい…ここ1ヶ月の授業内容、全部書いてある…」 「…え……」 まさか………? 梨華専用ノート!と書かれた青いノートを拾い、ゆっくりとページを捲って行く。