プレイボール~始まりの合図~

テーブルには朝にも負けないぐらいの料理が並べられている

どれから手をつけようか悩むぐらいに、、、

右手にお箸を持ちながら、料理を目で追っていた時に父さんが話しかけてきた。

「誠、今日、試合の途中で交代させられたらしいな。」


ご飯を一口パクリと食べ、顔は茶碗の方を見たまま言った


僕は思わずドキっとした、、、

「父さんなんで知ってるの!?」

つい驚きのあまり声を張り上げてしまった


「帰って来る途中に、ヒロシ君に偶然逢って聞いたよ。」


黙っておこうと思ったのに…ヒロシめぇー。


「…そうだよ。途中まで完璧だったんだけど…」


聞こえるか微妙な声でボソボソと答えた

母さんは、キョトンとした目で僕と父さんを交互に見ている。

僕と父さんの会話が、母さんの知らない事だったから、、、