プレイボール~始まりの合図~

今日は試合だけだったからユニフォームはいつもより汚れていない

フウーっと軽く深呼吸をしてからドアを開けた


「ただいま!」


ズタズタ、スゴい足音が地鳴りとなり近づいてくる


僕は思わずドアを閉めなおした


「誠!なんで閉めるの!」


ガチャ、


「ごめん、つい閉めたくなって。」


実は『恐怖感』で、なんて言えるわけない。


「早く入りなさい。お腹すいてるでしょ?」


母さんは、少し機嫌が悪く言う


「うん。」


玄関を上がり、先に自分の部屋にグローブを置きに向かった