プレイボール~始まりの合図~

ホームラン・・・


ボールが消えていった空を呆然と眺める

紅組のベンチからは盛り上がっている声が聞こえてくるのは分かっていたけど、何が起きたのかが分からなかった。


マウンドでただ呆然としている僕にヒロシが近づいてくるのさえ気づかなかった

「どんまい!気にすんなよ!」


そうヒロシは言ってまた元の位置に戻っていく


(何がどんまいだよ。僕は悪くない!)

心の中で、そう呟いた


しかし・・・