プレイボール~始まりの合図~

「誠~!早く起きなさ~い!今日紅白戦でしょ?」


階段の下から、僕を呼ぶ声に体が自然と反応した

その声の主が母さんだからだ・・・


布団から出て、眠たい目をこじ開けて時計を見た

「なんだ、まだ7時じゃんか・・・」


そう思いながらも、ゆっくり階段を降りていく


「おはよう。父さん。」


父さんは、いつものように新聞を読みながらコーヒーを飲んでいる


「おはよう。誠。」

父さんのその笑顔がやっぱり僕は大好きだ


「今日は、気合い入れていきなさいよ!」

今日やけに元気いっぱいの母さんは、朝から僕の為に気合いの入った料理を作っていた