きょとんしてる僕に父さんは



「まあー今は分からなくても良いよ。でも、これだけは分かって欲しい。キャッチボールも、人との会話も、ちゃんと相手の事を考えなさい。」



そう言って、ボールをまた下から投げた。



今度は上手くキャッチできた。



「よく分かんないよ。」



僕は、ボールを投げ返した。




「少し難しかったかな…。」



僕達は、30分ぐらいキャッチボールをしてた。



「さあーそろそろ帰るか。」



父さんの言ってた意味がよく理解できないまま、家へと帰って行った。