初めてのグローブ


青いグローブを僕はハメた。



開いたり、閉じたり、パカパカさせては、また開いたり閉じたり…何度もやっていた。




「誠!いつまで玄関でグローブ触ってるの?早く、こっち来てご飯食べなさい!」



母さんの怒鳴る声で、僕は我に還った。


「はーい。」


僕は素直に食卓まで向かった。グローブを握りしめて