「…で、人間になったわけだが…
なんでそうそう草の中に隠れてんだよ!」
「オオカミ、声が大きいぞ!」
「大きいって…そもそも誰ん家を見張ってんだよ…」
「白雪姫のお家らしいですよ?」
「あぁ?
白雪姫…?」
…ハッ!
美しい女性と噂されていた白雪姫か!?
それは見なければな…
「あれ、オオカミくん、突然やる気だし始めたんですね?」
「うっせー!」
…たくっ…
「ちょっと、痛いってば〜!
どこにも逃げないからこの縄外してよ〜!」
「信用できん!」
「も〜、だから私何もやってないのに〜!」
…あそこで騒いでんのは赤ずきんじゃねぇか?
「おや、あの娘…」
「ばあさんがリンゴを託した奴だぞ
覚えてるか?」
「当たり前じゃ!」
しかし赤ずきん、あんなとこで何してんだ…?
「だ〜か〜ら〜、私何にも知らないし、悪くないんだってば〜!
突然ぶつかったおばあさんにリンゴを白雪姫に届けてくれって言われたから届けただけなの〜!」
「ふん、嘘も大概にせいよ、小娘が!」
「も〜、信じてよ〜!」
……
「おいばあさん、あんたのせいで赤ずきん悪者扱いされてんぞ…」
「…ふむ、娘には悪いことをしたな」
全く悪気があったようには聞こえないぞ…?
赤ずきん、ドンマイだな…
「マジョリーヌさん、あの子助けなくていいんでしか!?」
「今わたしが出たらわたしまで疑われるだろ?」
「…おばあちゃん、卑怯…」
「ん?ジャンヌ、何か言ったかい?」
「…んーん…」
ジャンヌの言ったことは正しいよ
けど聞こえてなくて良かったな…
「さぁ、白雪姫は今どんな状態なのか詳しく見てもらうぞ!」
「ばあさん」
「あぁ、後を追いかけよう…」



