ゆっくり扉を引いて頭だけを部屋に入れてキョロキョロと見回してみる
誰も…いない
ハズレかと思って部屋を閉めようとした時、ガタンっと音がした
しかもこの部屋から
やっぱりここに誰かいるのか…
クルッと足を戻してパタンと扉を閉めて部屋の中へ入る
「おい、ここにいるのはわかってんだぞ
大人しく出てこいよ?」
扉の前に立って腕組みをして出てくるのを待ってみる
けど、出てくる気配はなかった
「出てこないつもりなら力ずくで出すぞ?」
返事は返ってこない
じゃ、遠慮なく探させてもらいますか…
扉から離れて部屋の押し入れに手をかけた時、ダッと隣から誰か出てきてドアに一直線に走って行って部屋から出て行った
「こんの野郎…!」
すぐさま俺も部屋から出て階段を降りる
すぐ廊下の曲がり角を曲がると、目の前にセドリックがいた
「うおっ!」
「うわっ!
お、オオカミくんどうしたんですか!?
そんなに急いで…」
「おぉ、ちょっとな…
って、お前こそどこに行ってたんだよ!?
結構探したんだぞ?」
「ご、ごめんなさい…
ちょっと妹を探してて…」
「妹?」
こいつ妹がいたのか…
ん?てことはさっきのあれが…
「おい、お前の後ろにいる奴…」
「あ、今さっき見つけたんです
出ておいで?」
セドリックの服をつかみながらひょっこり顔を覗かせてきたのは小さな女の子だった
「紹介します
僕の妹のジャンヌです」
ジャンヌ…
セドリックと似た顔で、目がクリクリしててなんとも可愛らしい顔をしていた
「ほら、ジャンヌもオオカミくんに挨拶」
「……」
何もしゃべらずにペコリと小さく頭を下げてタターと向こうに走って行ってしまった
まぁさっきのこともあるし、俺怖がられてんのかもな…
「す、すいませんオオカミくん
ジャンヌは人見知りなんで…」
「あぁ、大丈夫大丈夫
それに俺こんなんだしな
怖がられても不思議じゃねぇよ」
「ごめんなさい…」
「そんなことよりさ、早くばあさんのとこに行こうぜ?」
「…はい!」
シュンとしていたのがパァッと明るくなって笑顔になった



