それから文化祭の準備は進んで。 店の準備も、コンテストの準備も、みんなが忙しそうに動き回っている中。 俺は唯衣と目すら合わせなかった。 話はしない。 すれ違っても無視。 唯衣の前で新奈と仲良くしてやった。 ムカついてたんだ。 南波と仲良くなっていく唯衣に。 そして、安心したかったんだ。 俺が目を逸らす度、泣きそうになる唯衣を見て。