「久しぶりです!」
一週間でも久しぶり。
先輩に会えない一週間は、すごく長かった。
夏休みなんかなくていい、そう思ったのは生まれて初めてだと思う。
『あ、今お前の家の近くにいるんだけど出て来いよ』
「え、でも今かき氷…」
かき氷食べ終わってないのに…。
少しシュンとして溶けかかったかき氷を見た。
『コンビニでアイス買ってやるから』
でもかき氷捨てちゃうのか…
まぁ元は水なんだけど。
まだ渋っているあたしに先輩が
『…早く会いたいんだっつの……言わせんな』
少し照れながら言うから…
かき氷なんかどうでも良くなった。



