渡瀬先輩と話さなくなってから、一ヶ月。 夏休みの半ば。 彼氏もいなくて暇なあたしと日向は、ファーストフードの店でシェイクを飲みながら話す。 事情を知っている日向は、渡瀬先輩の話題には絶対に触れてこなかった。 「日向」 「ん?」 「ありがとう…」 日向は照れくさそうに、何が?って笑った。