映画の席順は叶斗、真夕、あたしで。 小声で話す2人を横目で見ていた。 映画の脇役で、あたしと叶斗の好きなお笑い芸人が出たときも。 「あ!叶…」 聞こえてるはずなのに聞こえないふりをする叶斗に、あたしの語尾は小さくなっていった。