パーフェクトキング~俺様なヒーロー~




久しぶりに叶斗と出掛けられるっていうのに、気分は浮かなかった。



唯衣と選んだ、あたし的には凄く可愛い服。


薄いデニムのサロペットに、ピンクのTシャツに、サンダル。



叶斗は可愛いって思ってくれるかな?

なんて思って少し浮かれた気分も、何故かうちまで迎えに来た真夕に低くなる。



可愛すぎる。



そして隣から出て来た叶斗は真夕を見て、あたしを睨んだ。



「今日はよろしくね、叶斗くん♪」



「ごめん、ちょっと日向かりるね」



そう言ってあたしを見る叶斗の瞳は、怒ってる。


え、真夕から聞いてないの!?


真夕が先に叶斗を誘ったんだと思っていたあたしは、真夕も来る事を伝えてなかった。