「ねぇ日向知ってる?叶斗くん告白されたんだって」 唯衣の言葉に思わず足を止めたけど、何事も無いように足もとの石を蹴った。 「いつもの、事だよ」 もう嫌だ、こんな意地っ張り。 ホントは凄く気になってるくせに。 「日向って叶斗くんの事になると、すごい可愛い」 「は!?」 「恋してる、って感じ」 そう言う唯衣が可愛いよ、なんて言っちゃうからあたしは王子なのかな? あたしは君の姫になりたいのに…。