でも素直になれないのがあたし。 「もう、いい加減1人で起きられるようになりなよ!」 なんて言ってしまう。 嘘だよ、そんな事しないで…。 『んー…無理。眠り姫は王子のキスがないと目がさめないのです』 なんて笑いながら言う叶斗に、あたしも 「って、あたしが王子か!」 って返す。 『日向王子、起こしてくれてありがと♪』 「もー…部活頑張ってね!」 『サンキュ』 たった二分くらいの電話。 1日の中で一番好きな時間。