眩しさに目を細めながら窓を開けて、隣の家の窓が閉まっている事を確かめる。 「うん、まだ寝てるね」 隣に住んでいるのはあたし、立花日向の片想いの相手で、幼なじみだったりする… 夏木叶斗。 携帯のアドレス帳から、叶斗の名前を出してコールする。 しばらくして、眠そうな声が聞こえた。 『ん…もしもし……』 寝起きの叶斗の声は、きっとあたしだけが知ってる。 それだけのことが凄く嬉しかったりするんだ。