美味しいすき焼きを食べて、もう一度輝先輩の部屋に荷物を取りに来たあたし。 机の引き出しから覗く手紙に気付いた。 小さい子向けのウサギの封筒。 何となく懐かしい感じがした。 「唯衣、どうした?」 「あ、何でもないです!」 普通彼氏の部屋で女の子からの手紙があったら、不安になるのに。 何故か不安になんかならなかった。 むしろ、ずっと前から知っていたような…… 「送ってく」 「ありがとうございます!」