「はーい」
ガチャッ
「こっ…こんにちはっ!」
勢い良く頭を下げて、恐る恐る顔を上げると爆笑している輝先輩。
「あ、れ?」
親じゃなかった…。
「緊張しすぎ」
苦笑する輝先輩に、恥ずかしくて顔に熱が集中する。
「あ、この子が唯衣ちゃん?」
まず出てきたのが、若くて美人なお母様。
目が輝先輩に似てる。
「は…初めまして篠原唯衣です!よろしくお願いしますっ」
「そんなに緊張しないで!さ、上がって♪」
良かった、優しそうなお母さんで…。
「お邪魔します…」
前来たときよりも少しだけ片付いたリビングに入る。
ソファーに座ってるのがお父さんらしい。



