そしてアンカーも無事走り終えた俺は、みんなから盛大な祝福を受けた。 まだ乱れた呼吸を整えながら、放送部のマイクの前に立った。 『おい、聞いてるかバカ唯衣!』 大声で叫んだせいでキーンとするマイク。 大勢の中からも見つけられる、挙動不審な唯衣の姿。