「悠いけっ……」 バトンを受け取った南波が走り出す。 しばらくして二位だった俺達のチームは、最下位になってバトンが回ってきた。 もう南波は半分以上走り終えてる。 「渡瀬……ごめんな…っ」 「何の謝罪だバカ」 まだ負けたって決まったわけじゃないだろ。 アホ唯衣、見てろよ! バトンを握って走り出した。