唯衣に許してもらえないまま、始まった体育祭。
俺は本気の恋とかしたことないし、今までの女ならこんなに避けられたらソッコー別れてた。
だから正直、こんな時どうしたらいいかわからないんだ。
そして気になるのが南波。
最近唯衣と喋ってないよな。
仲良くしてるのはムカつくけど、気まずそうだと何かあったのかって不安になる。
「あ゛ー…余裕ねぇ……」
ハチマキを巻いた髪をガシガシと掻いた。
近いようで遠い場所で作業する唯衣。
…ほら、何しても可愛いじゃん。
誰かにとられないか俺はいつも焦ってんのに。
唯衣は俺が新奈と仲良くしてても、焦ってないよな。



