悲しそうに笑う南波くんは、あたしの頬をそっと撫でた。 「返事は体育祭で聞かせて?…俺なら絶対泣かせたりしない。大切にする。篠原が好きだよ…」 優しく、切なげな瞳に吸い込まれそうになる。 「ど…しよう……」 南波くんの帰った部屋で、熱い顔を抑えて呟いた。