「え…」 「拾ってくれてありがとうございました。でも、もう大丈夫です」 「唯衣、」 やだ、今回だけはあたしは折れたくない。 「許した訳じゃありません!……バカッ…」 輝先輩の分のプリントを渡して、昇降口に走った。 結局、全員にプリントを渡し終えた頃には、外は真っ暗だった。