「じゃあ三年生…渡瀬、葉月、司会やれ」 ただでさえ不機嫌な俺を、さらに不機嫌にしたいらしい教師。 俺に何か恨みでもあるのか。 「じゃあ、自己紹介どうぞ」 新奈が言う言葉にかぶせて、俺が 「1-Bから」 唯衣のクラス。 だってイラつくから。 俺のことどれだけ悩ませる気だよ、唯衣のくせに。 「え、A組からじゃ…」 焦った唯衣の顔に、もっと困らせたくなる。 「B組から、絶対」 めっちゃガキだな、俺。