ドンッ 「…ってぇな」 ぶつかってしまった怖そうな先輩に睨まれて、 「ごめんなさいっ…」 って謝って走る。 「篠原!?」 どれくらい走ったかわかんない。 不意に呼ばれた名前に、足元を向いていた顔を上げた。 「南波…くんっ…ごめ…何でもない、からっ」