パーフェクトキング~俺様なヒーロー~




「…バカじゃないの」



「いや、立花言葉をオブラートに包め…」



南波くんの優しいツッコミなんて聞かずに、日向は続けた。




「よくもまぁそこまで妄想できたね…その想像力は褒めるよ」



嬉しくないし…。

まあそれはどうでもいいけど。



「だってあれから輝先輩から連絡ないんだもん!」


と泣くあたしに、


「じゃあ唯衣から連絡すればいいんじゃ…?」



というもっともな答えをくれた日向。


…しかしっ!



「だって放置されたうえに謝ってくれないし…。あたしから連絡するなんてシャク!」



「だったら待つしかないね」



はぁ…やっぱりそうなるよね。



もうため息しか出てこない…。


あ、涙も出てくる。



あぁ、なんて悲しい人なんだろう…。