パーフェクトキング~俺様なヒーロー~




「おっはよー♪」



朝、やたら高いテンションで教室に入ったあたしに、幽霊でも見たかのように怯えた目を向ける日向。




「ど、どうしたの」


「え、なにが~?…あ、今日小テストがあるねっ、勉強してないや♪」



「いやいや、おかしいでしょ…渡瀬先輩と何があったの?」



「っ……なんでわかっちゃうの~…?」



ヤダよ、泣きたくなかったのに。


心配ばっかりかけてる日向達に、もう迷惑かけたくなかったのに。




だけど、ひとりで考えたネガティブな妄想は止まることを知らなくて…。


あたしの脳内では、輝先輩と新奈先輩は付き合ってて、おそらく今日あたしに別れを告げにくる…。


という悪夢のストーリーが出来上がっている。