パーフェクトキング~俺様なヒーロー~




「…ふ…ぇ…ック…」



疑問は、不安になって。

不安は、涙になって。



あたしの瞳から溢れ出す。



…あたしってこんなに泣き虫だったっけ?

こんなに弱かったっけ?



違うよね。


輝先輩に会ったせい。



自分の弱さも汚さも知った。


だけど自分の強さも知った。



だから先輩、あたしから離れていかないで。



お願いだから、隣にいてよ。


お願いだから、一番でいさせてよ。



ねえ…



やっぱり、あたしの方が輝先輩を好きだね。




窓から見える太陽に、だんだんと雲がかかってきた。