パーフェクトキング~俺様なヒーロー~




そして、先輩と話すチャンスもないまま文化祭は後半に入り


一番憂鬱な行事が近付いていた。




「はーい、みなさんお待ちかね…


ベスト・カップル・コンテスト~!」



「「「ヒューッ♪」」」



「今年も各クラスの美男美女バカップルが勢揃い!」




張り切った司会者の声を遠くに聞いて、控え室に入った。



同じ控え室の先輩は、目も合わせてくれなかった。


目に涙が溜まる。


だけど…泣いちゃダメ!


あたしが悪いのにあたしが泣くなんて勝手すぎるよ…。