―――――……


「とうまー、誕生日おめでとう!」


「今年は彼女がいるのかよー。いいなー。」





……はい。

いよいよ来てしまいました、誕生日。



昨日、考えても考えても何がいいか分からなくて
また後日にしようかとも思ったんですけど、それは嫌だなって思いまして…


結局、何も考えておりません……




だから、滑っている今も清水くんから逃げるようなかたちになってしまって…

ごめんなさい…





「汐莉ちゃーん!元気ないよ?」


「ももも森くん!」



ってことは近くに清水くんが…


そう思って辺りをキョロキョロしてみても
清水くんの姿は見えません。


「冬真はね、あっち。」



森くんが指差した方を見ると…