「…まっ、いっか!

ところで、汐莉。



なにあげるの?」





??
なにあげるの?って何がなんでしょう?

誰かに何かあげる約束でもしてましたっけ?



「汐莉…もしかしてだけど、知らないの?」


「何をですか?」


「本当に?それはかわいそうに…」




また何か私に隠し事でもしてるんでしょうか?

そうだったら私、かわいそうですよ?





「誕生日。」


「誕生日、ですか。誰の…」




キーンコーンカーンコーン



誰の誕生日か聞こうとしたらちょうどチャイムが鳴ってしまい、
それとほぼ同時に先生も教室に入ってきた。



「みんなーおはよー!こないだはごめんねぇ。
ちょっと急用が出来ちゃって…」