銀色の、雨ふる国


人の声も 

小鳥の囀りも

木々の葉擦れの音さえ聴こえない孤独の中


サラサラと

つめたくふりしきる銀色の雨

ただ、それだけを

寂寞に還りゆく その身にすべて

受け止めながら------




-完-