銀色の、雨ふる国


名前の無くなった土地に残された灰色猫たちは


ビリジアンの森の奥に向かい

爪を立てて、木にのぼり

赤い木の実を手に入れて

落とさないように口にくわえ

みんなで仲良く

虹の階段を渡るんだ。


なかなか可愛い、リルカ好みの話じゃないか。


なんて、オレがめずらしく子供の頃のピュアな気持ちを思い出していると・・・


カインの奴が・・・


「虹の階段を渡ったら、ダメじゃないですか?」


と、言ってきた。