銀色の、雨ふる国


あの美しい珊瑚色の雨がふっていた国は

人間が住める環境ではなくなってしまっていた。


それは、人間だけではなく

動植物も同じはずだったが


-エール-に吸収されるしかなかった国には

動植物に回せるまでの財力の余力はなく


ある特殊な(例えば高額で売買されるもの)希少種の引取りが他国からあった以外は


灰色猫と同じように、多くの動植物が置き去りにされ

-珊瑚色の雨ふる国-独自の進化をとげた種-しゅ-の

およそ8割が、絶滅したと言われていた。