出会いは突然にして、唐突だった。
めでたく大学進学を果たした春、進学祝いに食事に行こう、と当時の交際相手と約束をしていた。
18歳だった。彼の誕生日が直ぐそこに迫っていた。
「19歳になる」というのは、10代最後、もう直ぐ大人になるんだと私も彼も浮かれていた。
ほんの少し大人の真似がしたくて、大人になった振りをして、俗に言う「夜景の見えるレストラン」を予約した。
実際にレストランに足を踏み入れた時には「ほんの少し」どころか、もの凄く無理して背伸びしてるって少し恥ずかしくなった。
だからこそ、私はこの瞬間に幸せを感じ、そしてこの時間が、二人で過ごす最高で、最後の時だと気付く筈も無かった。
めでたく大学進学を果たした春、進学祝いに食事に行こう、と当時の交際相手と約束をしていた。
18歳だった。彼の誕生日が直ぐそこに迫っていた。
「19歳になる」というのは、10代最後、もう直ぐ大人になるんだと私も彼も浮かれていた。
ほんの少し大人の真似がしたくて、大人になった振りをして、俗に言う「夜景の見えるレストラン」を予約した。
実際にレストランに足を踏み入れた時には「ほんの少し」どころか、もの凄く無理して背伸びしてるって少し恥ずかしくなった。
だからこそ、私はこの瞬間に幸せを感じ、そしてこの時間が、二人で過ごす最高で、最後の時だと気付く筈も無かった。



