「ねぇ。私の周りの事、本当はどう思ってるの?」
「脳内が公になれば、俺は死刑囚だ。自覚はしている、これでもね。
故に君を愛し足りない。
俺以外の誰かの目の前で、そいつと同じ酸素を吸っていると考えただけで虫酸が走る。
廻音の躰中すべて支配していいのは俺だけなのに。
一日に何人何十人、何百人!脳内虐殺していると思う?
妄想だけで我慢しろだなんて、法治国家こそが悪だね。」
「法を犯す事を畏れるのね。
愛していない証拠よ。」
「君が哀しむ事が怖いんだよ。望むなら何だってする。
抑え込んでいる精神力を褒めて欲しいくらいさ。」
才色兼備、文武両道。
そして愛に不器用な彼は、狂う程に愛を欲し、愛を与えた。
その愛を与えられる事に今はまだ心地良さを感じている自身にすら、寒気を感じた。
恐怖よりも「こんなにも愛されているんだ」という優越感の方が大きかった。
「脳内が公になれば、俺は死刑囚だ。自覚はしている、これでもね。
故に君を愛し足りない。
俺以外の誰かの目の前で、そいつと同じ酸素を吸っていると考えただけで虫酸が走る。
廻音の躰中すべて支配していいのは俺だけなのに。
一日に何人何十人、何百人!脳内虐殺していると思う?
妄想だけで我慢しろだなんて、法治国家こそが悪だね。」
「法を犯す事を畏れるのね。
愛していない証拠よ。」
「君が哀しむ事が怖いんだよ。望むなら何だってする。
抑え込んでいる精神力を褒めて欲しいくらいさ。」
才色兼備、文武両道。
そして愛に不器用な彼は、狂う程に愛を欲し、愛を与えた。
その愛を与えられる事に今はまだ心地良さを感じている自身にすら、寒気を感じた。
恐怖よりも「こんなにも愛されているんだ」という優越感の方が大きかった。



